トレードチャンスが少ない時

今回の質問はMASAさんからです。
「ポジポジ病を避けるのに、自分のロジックにあてはまった時だけEntryを心がけると、
チャンスがなかなか来ない時がありますよね。
待つのも仕事と分かっているんですが、
何も生産してない感じがして気持ち的に結構つらいです。
専業トレーダーを目指して頑張ってますが、収益ベースでやっとマイナスにならなくなってきた程度なんですね。Totalである程度プラスになっていればいいんですが。
以前FXを始めた頃とかは同じ状況があったかと思うんですが、どうでしたか?」

マイルールだけだとなかなかチャンスがこない。待つのがつらい。

こんな状況について考えてみましょう。まず、エントリーチャンスが来ない理由としていくつか考えられることがあります。

●条件を決める際、フィルターがけをきつくしている
●トレードスタンス(時間軸)が長い(大きい)

例えば、単純に、移動平均線よりローソク足が上になったら買い、下になったら売り。
のルールでトレードするとします。
レンジ相場でどうしてもだましにあってしまい、無駄なトレードが増えますよね。

そこで今度はMACDのゴールデンクロスデッドクロスという条件を加えたとします。
それ以外での条件ではエントリーしない。
というルールにすれば、それだけフィルターがかけられ、だましでのエントリーが減る分、エントリーチャンス自体も減ることになります。

さらに、日足でのトレンド方向のみのエントリー。
とトレンド方向を限定したらどうでしょうか?さらにきついフィルターがかけられ、
エントリーチャンスが減ってしまいます。
このように、フィルターをきつくすればするほどエントリーチャンスが限定されてきます。
逆の言い方をすると、それだけエントリーを厳選しているということにもなり、無駄を省くことによって勝率も上がるはずです。

どちらを選ぶかですね。

勝率を重視したい⇒条件を厳しくしてトレードチャンスを間引きする(厳選する)
エントリー回数を増やしたい⇒条件をゆるくして、だましをこなしていきながらプラスに持っていく

両方試してみてはいかがですか?

難しいところですが、その歩み寄りでどこが一番最適なポイントなのか、見極める作業が必要になります。

それがバックテストであったりフォワードテストであったりするんですよね。
トレード結果を分析することによって最適なトレードルールを導き出すことができます。
難しく考えなくてもいいんです。

ちょっとエントリーチャンス少なすぎだな。もっと回数増やせば獲得pipsも増えるのに!

と思ったら、じゃあ、このフィルター取り除いてみようか。

というように、ルールのダイエットをしていけばいいんです。
初心者の場合、自分で判断する裁量部分をなるべく作らないようにするために、
がっちがちのルールで固めたほうがよかったりもします。

でも、自分で判断がつくようになってくると、このインディケータ要らないよね。

ということで、自分の中にフィルターができるようになり、どんどんルールがシンプル化されてくるんですよね。
逆に、トレードルールがシンプルでも相場の判断がつくわけです。

だから、勝っている人って、ボリンジャーバンドだけ!とか、MAだけ!で勝っていたりする人も多いじゃないですか。

フィルターを取り除く作業をして、だましは自分で判断。というようにしてみると、
トレードチャンスも自分で調整できるようになりますね。

ただ、私の経験上、トレード回数を増やすよりポジポジ病をなおす方が難しいです。
zトレードチャンスが来るまでしっかり待てる人は、プラスに持っていくまでにそう時間はかからないと思います。